フミちゃんによる身近な東濃弁講座
「ハァボォル、ちょぉだぁす!」この2つの単語からなるフレーズは、多治見のローカルな居酒屋で、地元の人たちとグッと距離が縮まる最初のステップです。
標準語では普通「ハイボール、ください。」と言います。ここで友達を作ろうとしたら、この言葉を唱えれば、大丈夫。ちなみにハイボールはウィスキーをソーダで割ったどこの居酒屋にもある飲み物です。東濃弁ではハイボールのことを「ハァボォル」と発音します。皆さんはちょっとこの発音を練習する必要があるかもしれませんね。そこで今回は多治見市高田町に住む、とっても楽しくてチャーミングなフミちゃんにインストラクターになってもらい、身近な東濃弁講座を開きたいと思います。
フミちゃんはとっても素晴らしいキャラクターの人で、彼女がいると途端に明るくなります。このエッセイのために撮影したビデオでは、彼女が身近な方言を教えてくれますが、フミちゃんのその素敵な人柄も分かってもらえるでしょう。また、世界のちょっと変わった方言をどうして学ぶ必要があるのか?と思うかもしれませんが、私はその理由について3つ話しておきたいと思います。①方言を使うことで、地元の人の心を掴むことができる。②東京で注文する時「ハァボォル」と言うと、店員さんは理解出来ずに変な顔をするでしょうが、そういうイタズラっぽいことをするのはとても楽しい。③アクセントには地元の人の心や精神が入っている。あなたがこういう言葉を学んだり、使ったりする事がなくても、このビデオでフミちゃんの喋りで東濃の事が少し伝わるでしょう。このビデオを見て、多治見に来たいと思ってくれたり、特に楽しい場所 - フミちゃんが働いているローカルな居酒屋やぶれ傘でハァボォルを頼んでみたいと思ってくれることを願っています。
さあとにかく始めましょう!
さあとにかく始めましょう!
新幹線を使えば多治見から東京までたった3時間以内で着きますが、フミちゃんはこれまで一度も東京に行った事がありません。彼女の日常は、彼女に負けないくらいユニークな夫 - リキオが経営する床屋さんを手伝い、週末の夜はやぶれ傘で働いています。今まで友達と近場の観光地に旅行したことはあるみたいですが、そういった毎日です。こんな理由で彼女は日本語の標準化に影響されず、地元の方言を自在に操り、強いアクセントで楽しげに話すのです。
このエッセイでは「ローカル」とは日本の本州のちょうど真ん中あたりに位置する岐阜県多治見市を意味することにします。岐阜県の南東あたりに位置する地域を東濃地方と言います。多治見市もこの地方に属し、市の中心部から数キロ離れた所に高田町があり、フミちゃんとリキオ(画像参照)は小さな床屋さんを営んでいます。これがフミちゃんの世界です。フミちゃんとリキオはご近所のことをよく知っていて、お店には近所の人が髪を切りに来て世間話をしていきます。そして、もちろんみんなここでは東濃弁で喋っています。
彼女は小さい世界で生活しているのにも関わらず、いやもしかしたらそのせいかもしれませんが、フミちゃんは今の時代には珍しい人で、完璧を求めたりしません。彼女は自分の欠点を受け入れ、それが彼女が柔軟な心もちにさせているのでしょう。この部分は、彼女の話の中でもよく出ています。外から来た人が、ここ多治見で話されている東濃弁を聞くと、きつい言葉に聞こえるようです。きつく聞こえるという東濃弁ですがフミちゃんはそんな言葉を自由自在に使い、働いている居酒屋でたくさん使い、お客さん達を楽しく和ませたりしています。そこには若い人や、方言が全く違う地域から訪れる人たちが多いようです。フミちゃんの方言はそういった人たちの心をうまく掴み、たくさんのファンがいます。私は東濃弁には標準語にはなくなってしまったローカルの個性があると思っています。実際に、方言を自在に話し、全国テレビで人気が高まっている外国人もいます。では次のビデオでレッスン1に進みましょう!
私はふみちゃんが先生になるとは思ってなく、また誰も外国人に東濃弁を教えたことがないと思っています。そしてあなたが日本の決まったルート以外の旅行に興味があるなら、とてもいい経験になるでしょう。この講座で教える全ての単語は、ここ東濃地方で地元の人を仲良くなるきっかけとなるでしょう。ここで学んだいろんな言葉を使うと、多治見ではとても歓迎されますよ。もしかして運がよければ、東濃弁を使うあなたに感激して、いっぱいご馳走してくれる人もいるかもしれません。また、フミちゃんの働いている「だいどこやぶれ傘」では皆さんの東濃弁のおもてなしを楽しめると思います。やぶれ傘はとても温かい雰囲気の人気のスポットで、フミちゃんは看板おばさんとして有名ですよ。
東濃弁初心者の皆さんへのちょっとしたご案内
私は文法や小難しい説明であなたをびっくりさせるつもりはありませんが、このビデオを楽しんでもらうためにちょっと補足しておきます。
このビデオでフミちゃんのパーソナリティがよくわかるように英語の字幕スーパーを付けました。
別にやりたくなければ、勉強する必要はありませんよ。
方言の言葉には黄色で表示されます。
ちょっとした発音ガイド
ちょっとしたフレーズ・ガイド
東濃弁初心者の皆さんへのちょっとしたご案内
私は文法や小難しい説明であなたをびっくりさせるつもりはありませんが、このビデオを楽しんでもらうためにちょっと補足しておきます。
このビデオでフミちゃんのパーソナリティがよくわかるように英語の字幕スーパーを付けました。
別にやりたくなければ、勉強する必要はありませんよ。
方言の言葉には黄色で表示されます。
ちょっとした発音ガイド
- 「i」はEnglandの「E」の発音になります。
「O」はLondonの「o」の発音になります。
「E」はweatherの「ea」の発音になります。
「A」はsunの「u」の発音になります。
ちょっとしたフレーズ・ガイド
- やっとかめやねぇ
「やっとかめ!」と省略することもあります。標準語では「お久しぶりですね。」
いりゃぁす?
標準語では「いますか?」例えば家にいるのか聞くときに「うちにいりゃあす?」と聞きます。
たぁがぁたぁがぁ
フミちゃんは自分のことを「たぁがぁたぁがぁ人間」だと言います。これはなんでも完璧にやり過ぎず、自然体でちょうどいい加減という意味です。
東濃弁のビデオ
この他にも2つのビデオをアップしましたので、そちらも楽しんでください。
東濃弁の学習を楽しんでくださいね。多治見への旅行で何ができるか、そして地元の人がどんな暮らしをしているのかについての情報は、このサイト内にたくさんありますよ。