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失敗に終わったクーデター

​そして多治見の武士の死
​
Picture
多治見国長が六波羅の兵に気づいたシーン
by Hans O. Karlsson

この事件の背景

中国の旧暦では、甲子(きのえね)の年は60年サイクルの最初の年となります。中国の占星術によると子年は大きな変化の年とされています。中世の日本では、これが公式のカレンダーとして使われていました。

1324年、旧暦の周期が再び甲子の年に入り、当時の国の習慣で、宮中に新しい時代を宣言するように促し、年号が正中と名付けられました。この名前は、その年に京都で起こったクーデターの失敗にも「正中の変」として使われています。
この物語は、現在東京近郊に位置する鎌倉にあった、鎌倉幕府の時代の出来事です。この時代には武士の勢力が強くなり、日本における封建制度が確立されましたが、この年にはその制度は危うくなってきていました。国の脅威となっていたのはクーデターだけではなく、農民の中で長い間にたまった不満の高まりでした。この時代の日本では農地は豊さに直結するものでした。

鎌倉幕府は、モンゴルからの2回に渡る大規模な侵略を切り抜けてきましたが、これは国内の内乱と違い、敵は外国でした。国内戦争での勝利と決定的に違うのは、この蒙古襲来では尽力した武士たちに与える土地が新しく得られないことでした。

Painting of battle between samurai and Mongol invaders
騎兵を密集させて集団で突撃する日本軍。『蒙古襲来絵詞』1293年ごろ

武士たちはモンゴルと戦うために、武器や馬、食べ物などを自分自分で調達していましたが、その見返りはありませんでした。そのうち、戦さに必要ものを調達する資金が底をつき、彼らは自分たちの領土を差し出してお金を借り、それに充てることを余儀なくされました。その後彼らは借金を返すあても無くなってしまいました。そして悪いことはどんどん続いたようです。武士たちの持つ農地は相続による分割で、小さなパッチワークのようになり、農作物の収穫量は、充分な量の米を作ることができませんでした。幕府にとってもこれは不安の種となっていました。西日本は幕府の力が及ばないところであり、主人を持たない浪人と呼ばれる武士たちが練り歩いているような状況でした。
​

鎌倉時代の人々の暮らし


​この物語の舞台である京都では、毎年「時代祭」が開催されています。その当時の美しい着物で盛装したたくさんの人たちがパレードします。もちろんその時代の最高のものを見るのにはとても素晴らしい機会になると思いますが、この時代の日本の生活では非常に暗い側面があったのです。


このパレードは通り過ぎる毎にどんどん時代が遡っていきます。
​この物語と関連する時代は再生時間7:36〜9:34に映される吉野時代(1334 - 1392)です。

日本の中世社会では職業に基づいて階級が分けられていました。ピラミッドの頂点には武士がおり、次いで土地を所有している貴族、僧侶、農民と小作人(土地を持っている者に税を納めた)、職人、商人と続きます。この下には肉屋、革屋、芸人、犯罪者などの賎民たちが位置付けられていました。

この時代の人々は非常に厳しい生活条件であったことが分かっています。ある研究によると、平均寿命はわずか24歳程度で、数千年前から変わっていなかったのです。鎌倉での衛生状態は酷く、キレイな水を手に入れるのも限られていました。道端にある人間の死体は犬などに食べられ、病気は蔓延し、医学もお粗末で原始的な者でした。そして旅も大きな危険が伴うような状態でした。幕府が国をコントロールする力も小さくなってきており、内乱や蒙古襲来によって経済も悪化の一途を辿っていました。言い換えれば国が変化する時期が近づいていたのです。

かつての権力を取り戻そうとした天皇


鎌倉幕府を支配していた北条一族は秩序を保つことが出来なくなっており、不満の声があちこちから湧き上がり、寺院が荒らされたりしました。それらは悪党(中世の日本において支配体系へ対抗した者や階級のこと)によるものでしたが、彼らは勢力を拡大し、城まで所有するまでに至っていました。

北条一族の勢力の弱体化を見て、後醍醐天皇はかつて天皇と宮廷が握っていた権力を取り戻すチャンスだと考えました。彼は、国中にいる不満を抱いている武士の一族たちに幕府に対抗するよう命令を出しました。一時的ではありますが、彼の権力の奪回に導く長い戦いの始まりとなりました。この記事では1324年の出来事に焦点を当てていますが、この時はまだ後醍醐天皇に有利な状況ではありませんでした。

後醍醐天皇は北条一族の支配を覆すため秘密裏に計画を練っていました。この計画は天皇が鎮座していた京都での反乱から始まります。彼はクーデターを実行するために天皇支持派たちに託しました。幕府は天皇を監視していたため、全て極秘で行う必要がありました。先の天皇である後鳥羽上皇は1221年承久の乱を起こし、幕府に対してクーデターを扇動しました。このクーデターは失敗に終わり、天皇とその支持派の武士たちは幕府に領土を没収され、没収した領土は幕府側で戦った御家人たちに褒賞として渡されました。後醍醐天皇は後鳥羽天皇の何代か後の天皇でしたが、幕府の支配下で操り人形となっていました。そしてその監視をしていた重要な機関は六波羅探題でした。

六波羅探題について

京都に置かれた鎌倉幕府の出先機関であった六波羅探題は、京都の治安を維持し、西日本を抑えるための軍事拠点としての機能がありました。設置当初は検非違使が京都治安維持の役目を担っていましたが、京都周辺の軍事貴族は承久の乱の後に解体されていたため、検非違使は軍事力を欠き、また承久の乱の後、後鳥羽天皇は隠岐諸島に追放されました。そのため六波羅探題は、宮廷を監視したり、秘密警察のような役割を担い、京都では恐れられた存在でした。

国の情勢が不安定になり、天皇派の武士たちの不満が高まってきたため、後醍醐天皇は幕府からの支配から脱却し、天皇の権力を取り戻す時期だと判断したのです。そして六波羅探題はそのクーデターのターゲットと考えられました。

地元のヒーロー、多治見国長


多治見国長は戦さにに長け、戦略家として知られる武士でした。現在、彼は多治見のローカル・ヒーローとして人気があり、彼の邸宅跡には記念碑が建てられています。激動が起こった甲子の年、彼は36歳で、多治見の地は当時、土岐一族が治めていた美濃国の一部でした。美濃の守護であった土岐頼貞に仕え、積極的な役割を果たしました。

この動画では多治見まつりのパレードで多治見国長に扮する多治見市長が見られます。

 
天皇は彼に忠実な貴族である日野資朝、日野俊基の2人に計画を実行するよう任せました。日野俊基らは幕府に対抗する武士たちを集めるため日本各地を周ります。後醍醐天皇の計画は幕府に対し反逆罪を犯すことなので、武士たちは難しい選択を迫られていました。多治見国長は天皇の呼びかけを聞き入れた土岐一族に仕えていた武士でした。ここでもう一人、舟木家の当主である土岐頼員(舟木頼春)もいました。彼は後にこのクーデターが露見するきっかけとなった人物ですが、ともかく土岐頼兼をはじめ彼らを含めた反乱グループは、クーデターを実行するため9月に京都に入りました。

前述のように京都周辺には幕府の定めに不満を持つ武士たちがいました。国長たちの一団はそういった武士たちを煽り、六波羅探題を陥落することが目標でした。

彼らの一団は京都を乗っとるには十分な勢力ではありませんでした。そこで、計画の実行には毎年9月に行われる北野神社の祭礼の日を利用することになりました。この祭礼の日は大変な賑わいで、毎年喧嘩や口論が絶えないので、六波羅の武士たちが総出で取締りにあたります。彼らはこの混乱したお祭りに紛れ、六波羅探題を占拠しようと考えたのです。

クーデターの前夜、彼らは2つの宿所に分かれて滞在し、酒宴を開き、男たちはたくさんの遊女たちに酌をさせ、無礼講で遊び戯れました。しかし、これは、幕府の目を欺くための計画の一部でもありました。

計画の露見

く
​土岐頼員は危険な計画のことを気に病んでいました。そして、計画が実行される前に、彼は妻にそのことを話してしてしまっていたのです。彼らは非常に仲睦まじい夫婦でしたが、妻はその計画に大変驚き、自分の父親である斎藤利行に伝えました。斎藤は六波羅探題の奉行を務めていたのでクーデターの命運をに握ることになりました。クーデターが失敗した場合、頼員と彼の妻だけでなく、子供をはじめ一家諸共処刑されることは想像に難くありません。そこで頼員の妻は父親にこの計画を六波羅に申し立て、情報の見返りに家族の命を助けてもらうよう頼みました。父親は急いで六波羅に報告し、計画は露見することとなってしまいます。こうして六波羅は国長ら反乱軍を抑えるために大勢の武士たちを召集したのです。

六波羅からの攻撃

六波羅軍は2手に分かれて、反乱軍たちが滞在している宿所に攻撃をかけました。土岐頼兼の方の宿所はすぐに制圧されましたが、もう一方の宿所では国長とその部下たちが激しく抵抗しました。この様子は太平記に鮮明に記録されています。どのくらい事実に基づいているかは分かりませんが、ストーリーとしてはワクワクさせられる素晴らしいものです。以下に太平記の内容の要約を載せました。
​
Prostitute waking up samurai for fight
遊女は眠っていた国長に鎧を着させ、孫六は梯子に登って敵襲に対抗している様子

​酒宴の夜が開けてきたころ、3000人もの男たちが国長たちを襲撃するため、宿所に忍び寄ってきました。国長は夜通し飲んだ酒に酔ってすっかり眠りこけていましたが、外の音に驚いてこれは何事かと慌て騒ぎました。側に寝ていた遊女は物馴れた女でしたので、鎧を取って彼に着せ、まだ寝入っている者たちを起こしました。

そのうちの一人、小笠原孫六は太刀を持って「さあ、おのおのの方、太刀の目貫が折れない限り斬り合って腹をきれ!」と叫び、鎧をさっと身に付け、重藤の弓(弓の種類)と箙(えびら:矢筒のこと)を引っ提げ、門の上の櫓に上り、辺りを見回しました。

「ああ、大変な敵の軍勢だな。我々の腕前の程がはっきり分かるぞ。一体、射手の大将は誰か分からんが、近づいて私の矢を一つ受けて御覧なされ!」と彼は叫びました。

そうして、彼は矢を十分に引き絞って射放ちます。矢は敵の冑の正面から後ろまで射通して馬から真っ逆さまに射落としました。これを初めとして、孫六は矢つぎ早に思う存分射っかけ、矢面に立っていた兵24人を射落としました。

Tajimi Kuninaga shooting arrows at attackers
六波羅軍に櫓の上から矢を射る孫六の様子

孫六は箙に1本残っている矢を抜いて、箙を櫓の下に投げ落としながら、「この1本の矢を冥土の旅の用心に持って行こう!」と言って腰にさし、「日本一の剛の者が、謀反に加わり自害する有様をしっかり目に焼き付け、人に話せ!」と声高く叫んで、太刀の鋒(きっさき)を口に加え、櫓から真っ逆さまに飛び降りて、太刀に貫かれて死んだのでした。
​

武士の散り際


​この間に、多治見国長をはじめとして一族の若党20人ほどは甲冑でしっかりと身を固め、庭に跳び出て、門のかんぬきを挿して六波羅軍を待ち受けました。寄せ手は数えきれないくらいの大軍でしたが、死を覚悟した者どもが死に物狂いに戦おうという気迫に圧倒され、中に押し入ろうとする者はなかなかいませんでした。

そんな時、4人の敵兵が門の扉の少し壊れた部分から這って中に入り込みましたが、国長軍は中で待ち受けていましたので、太刀で斬り合う間も無く、皆門のところで討たれてしまいました。これを見てますます近づこうとする者が六波羅軍にはいなくなったので、国長軍は中から門を開けて叫びました。「矢面を引き受けたほどの人たちなのに、卑怯なやり方をなさるんですな。早くここから入りなさい!我らの首を贈り物に差し上げよう!!」

六波羅軍は徹底的に馬鹿にされて、先頭の500人が馬を乗り捨て庭に押入りました。20人ほどの国長軍は既に逃げ場がないと覚悟を決めていましたので、一歩も引こうとはしません。大勢の敵軍の中に乱れ入って脇目もふらずに切って回りました。先に入った500人は散々切り立てられて外に退いて行きましたが、六波羅軍勢はとても多く、先陣が退くとすぐに第二陣が押し寄せます。駆け入れば追い出し、追い出せば駆け入り、午前8時ごろから正午過ぎまで激しい戦いが続きました。そうして六波羅の軍勢の1000人ほどが屋敷の裏に回って、民家を破って乱入してきました。多治見国長はもはやこれまでと思ったのでしょう。中庭に並んで、互いに刺し違え自殺を遂げて、その場に倒れ込みました。

後ろに控えていた六波羅軍の兵たちが乱れ入って、首を取って六波羅に馳せ帰りました。4時間にわたる戦いに死傷者を数えると273人でした。」

鎌倉幕府の終焉


後醍醐天皇はクーデターとの無関係を説明することができ、お咎めなしとなりました。そして1333年、彼はついに足利尊氏の助けを借り、鎌倉幕府を終わらせることに至りました。彼には北条一族がただ唯一の敵であり、北条一族は、鎌倉時代、天皇と征夷大将軍の両方を舞台裏から支配していたのです。

鎌倉幕府が倒れた後、京都の朝廷は2つに分かれ、北朝は新しい天皇が、南朝は後醍醐天皇が統治することになりました。そして南北朝の戦いは1336年から1392年まで続きました。これは足利尊氏によって新しい系統の天皇が立てられ、後醍醐天皇が京都から殴打されたことによります。

勝者と敗者

Picture
ギメ東洋美術館に収められている土岐頼貞の像
土岐頼兼、多治見国長をはじめとした武士たちは自害した一方、美濃国の守護、土岐頼貞は正中の変以降も続く内乱において、勝利側にうまく取り入っていきました。

元々は北条側と縁を結んでいたにも関わらず、土岐頼貞は敵側に味方しました。多治見国長らとは異なり、頼貞は京都に行くことを控え、彼は新しい権力者である足利尊氏についていきました。そして、後醍醐天皇と共に鎌倉幕府を倒したのです。その後の南北朝時代では足利尊氏と共に南朝と戦っていくのです。土岐一族は巧みな政治力により、その後200年、美濃国を支配し続けたのです。

土岐頼貞はまた夢窓国師(夢窓漱石)とも近い関係にありました。夢窓国師は日本全国に巨大な寺院ネットワークを構築した禅僧で、ここ多治見にも素晴らしい庭園を備えた永保寺を建立しました。このお寺には筆者も度々足を運んでいますよ。

永保寺が建立された時、多治見国長ら反乱軍を称えて祀られたと言われています。土岐頼貞もその場にいたことでしょう。あの日京都で散った武士たちは無念だったに違いありません。

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