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焼き物の楽しみ方

多治見の陶磁器の美術館を巡ろう!

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多治見はかつて美濃国と呼ばれた地域に位置します。クリックすると大きな地図が開きます。
多治見市はかつて美濃国と呼ばれた場所に位置しています。この地には昔から陶器作りに適した粘土がありました。多治見にある沢山の窯では一千年に渡り、日本でも優れた陶器を生産し続け、現在では日本の陶磁器生産量の約半分を担っています。もし日本の陶磁器に興味を持ち、何か探したいとしたら、多治見はその冒険の素敵な出発地となるでしょう!
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セラミックパークMINOは岐阜県現代陶芸美術館を併設し、日本だけではなく、世界の現代陶器を見ることができます。この写真はセラミックパークMINOで2017年に開催された国際陶磁器フェスティバルの第11回国際陶磁器展美濃で銅賞になった作品(中国のCaroline Cheng氏による"Prosperity")です。
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人気のモザイクタイルミュージアムは地場産業のタイルをテーマにした、ユニークで想像力を掻き立てる美術館です。
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多治見市美濃焼ミュージアムでは美濃焼の歴史から現代まで、様々な作品を楽しむ事ができます。この写真は16〜17世紀に作られた志野焼の平皿です。(画像:多治見市美濃焼ミュージアム)
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市之倉さかづき美術館は作陶のワークショップなどを体験する事ができ、陶器を見るだけでは満足できない人にオススメです。また、この美術館の位置する市之倉町は、1000年以上の焼き物の歴史が今も尚続いている地域です。


陶器の町のガイド

ごく最近私は自分の住んでいる多治見市小名田町が、日本の陶磁史の中でもとても興味深く、重要な地であることを知りました。過去数十年間の発見は、ここに眠るいくつもの古い窯跡で、日本の歴史上重要な権力者たちのための抹茶茶碗が作られていたことを明らかにしました。またその抹茶茶碗は今日世界中で有名になった侘び寂び精神が、陶器の中に投影され始めたという点で、極めて重要な発掘でもありました。多治見市はこれらの文化的遺産を記録し保存するためにかなりの時間と労力を費やしました。その結果、この小さな市にはたくさんの素晴らしい美術館ができたのです。さあ、今回は陶器の世界にご案内しましょう!
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美術館の地図はこちら

こちらが今回ご紹介する4つの美術館のマップです。今いる場所を入れると行きたい美術館までのアクセスが表示されます。
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  • 多治見市美濃焼ミュージアム : Map
  • セラミックパークMINO : Map
  • 多治見市市之倉さかづき美術館と幸兵衛窯(陶の里 市之倉): Map
  • モザイクタイルミュージアム: Map


多治見市美濃焼ミュージアム

多治見市美濃焼ミュージアムは美濃焼の歴史的な作品から現代の作品まで展示されています。この美術館は静寂の中、この地方を有名にした古典的な陶器作品の数々を見学できます。その中でもおそらく世界的に知られているのは志野焼でしょう。志野焼はこの地方で生み出され、日本の陶磁史の中でも素晴らしい時代を担ってきたと考えられています。日本では志野焼と同じくらい有名な織部焼もまた美濃焼の代表的な焼物であり、ここには素晴らしい作品が展示されています。その他、瀬戸黒、黄瀬戸、多治見近辺で作られた重要作品、そして現在美濃地方で活動している現代陶芸家たちの作品も見ることができます。常設展の他、一年4〜5回の企画展で色んな美濃焼を楽しめます。この記事の中では、美濃焼ミュージアムでできる体験にフォーカスしてみたいと思います。
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巨匠たちの作品で一服いかが?

陶器は道具として、そしてその美を楽しむために作られています。この記事で取り上げた陶器(抹茶茶碗など)のほとんどはとても価値の高いものばかりですが、展示ケースに納められている状態でその良さが分かるでしょうか?
私たちはこの記事のため、この美術館を訪れ、読者の皆さんにたくさんの画像でお見せしました。私が一番みてほしいものはここにリンクが貼ってあります。これは360°VRの画像ですが、一番いい状態で見るにはVRのヘッドセット(ゴーグル)が必要です。しかしながらそういった装置を持っていない方もいることでしょう。
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VR画像を見る

この美術館では抹茶茶碗のメニューの中から、自分の好きなものを選ぶことができます。私はこの記事の読者に人気がある志野焼の茶碗を選びました。織部焼の茶碗は素晴らしく、人気があるのは当然ですが、現代陶芸作家によって作られた作品も選ぶことができます。ここでのお抹茶の体験は、きっちりしたお作法はなく、リラックスして好きなように飲めるのです。このプログラムは美濃の茶碗そのものを楽しむことが全てなのです。
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私は数ある中から古典的なデザインの織部の抹茶茶碗を選びました。この作品は高木典利氏による黒織部茶碗です。

選ぶことのできる茶碗は人間国宝に認定された陶芸家の作品もあります。(多治見市ではこれまでに6人の陶芸家が人間国宝に認定されています。)その茶碗は全て美濃地方所縁の陶芸家によって作られています。これら陶芸家たちの手による作品は、世の中に出せば非常に高く評価されるものばかりです。私は落としてしまったらどうしようと心配していましたが、素晴らしいことに抹茶茶碗はしっかりと手にフィットしたのですよ。
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この美しい藍色で現代的なデザインの作品は酒井博司による藍色志野茶碗です。
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私は多治見市のとても有名な陶芸家である加藤卓男氏の作品も試してみましたよ。彼はペルシャ陶器に影響を受けています。この作品はラスター彩茶碗で、9〜14世紀のイスラム陶器のスタイルを取り入れています。
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私はこれらの価値のある抹茶茶碗を落として壊さないかドキドキしましたが、やはりいい作品の作りは素晴らしく、持ち上げると不思議と手にちゃんと収まるように出来ていました。
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加藤卓男氏の作品がもっと見たければ、多治見市市之倉町の幸兵衛窯展示室に行ってみると良いでしょう。幸兵衛窯については以前のエッセイで詳しく取り上げています。
またこちらの施設では、この地域で発見された古い美濃焼を身近に体験できるプログラムもあります。この体験で触れることのできる古い美濃焼の陶片はだいたい16−17世紀のものです。陶器を生産する中で、焼きが失敗したものなどがたくさんありました。一つの例を動画でお見せしましょう。小皿には別の陶片がくっ付いてしまったので、焼いた後に捨てられたようです。陶片は古い窯跡の回りに散らばっているようですが、当時の窯が壊れて無くなってしまって数百年が経っても尚そこに残っているのです。
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多治見市美濃焼ミュージアムでは美濃焼の誕生から現在までの歴史を素晴らしい作品とともに展示されています。こちらでは2つの常設展があります。飛鳥時代の須恵器から美濃の現代陶芸作家まで ー「美濃焼1300年の流れ」や、6人の人間国宝を輩出した美濃を代表する陶芸作家の作品「現代美濃陶芸の精華」を見ることができます。

また「荒川豊蔵展示室」もあります。荒川豊蔵は6人の人間国宝の一人でもあり、日本の陶芸界の巨匠でもあります。彼は桃山時代から江戸時代初期にかけての志野焼と織部焼が、瀬戸ではなく多治見を含む美濃地方で作られていたと証明した人でもあります。彼の手がけた志野焼はたくさんの世界中の陶芸愛好家を魅了しています。展示されている荒川の作品の多くは彼のの弟子であり、人間国宝の加藤孝造よりこの美術館に寄贈されたものです。
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美濃焼ミュージアムのミュージアムショップでは美濃焼の巨匠から現代の陶芸家の作品まで扱っていますので、お土産にいかがでしょう?

Information

Address
〒507-0801 岐阜県多治見市東町1-9-27
TEL 0572-23-1191
Website
​www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/
E-mail
minoyaki@tajimi-bunka.or.jp
開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12/28~1/3)
観覧料
大人 310円、大学生 210円
高校生以下、身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳の交付を受けている方とその付添いの方1名は無料

セラミックパークmino

セラミックパークMINOは、併設された岐阜県現代陶芸美術館だけでなく、大展示場、茶室、レストラン、作陶体験スタジオ、会議場、遊歩道と展望台などがあり、広大な複合施設です。水に囲まれたモダンで素晴らしい茶室では現代的な雰囲気の中、伝統的な茶道を体験する事ができます。このエッセイで先ほど取り上げた美濃焼ミュージアムの茶室よりフォーマルな佇まいですが、それでいて親しみがあり落ち着いた雰囲気を醸し出しています。今回の茶室を使ったワークショップでは、先生方は美しい着物姿でお茶を煎れてくれました。また煎茶碗は人間国宝の加藤土師萌氏(1900−1968)が手がけたもので1935年の作品でした。
VR画像を見る

この施設に併設されている岐阜県現代陶芸美術館ではその時の展示に合わせて、このようなワークショップが催されていますので、スケジュールについてはお問い合わせください。多治見の旅のお手伝いをしますので、いつでもお問い合わせくださいね。
またこの茶室は12畳の大きい部屋と4畳半の小さい部屋で構成されています。
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セラミックパーク作陶館

セラミックパークでは実際に陶器を作ってみたい方のために作陶館が併設されています。絵付け体験やろくろ体験など、初心者から中上級者まで様々なコースが開かれています。
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岐阜県現代陶芸美術館

併設された美術館では陶芸の現代をテーマとして、国内外にこだわらず、世界各地の近現代の陶芸作品を収集し、さまざまな展覧会を開催しています。
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展示ホール

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大きな展示ホールでは陶芸を中心とした見本市の開催、その他各種展示会、即売会などが開かれています。このホールでは国内外からたくさんの人が訪れる国際陶磁器フェスティバル美濃も開催されます。ホールの広さは2237㎡を誇り、岐阜県では最大の会場です。各種イベントのスケジュールはお問い合わせください。
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国際陶磁器フェスティバル美濃

もしあなたが陶芸家なら、こちらで開催される国際陶磁器フェスティバル美濃に参加したいと思われるかもしれません。このフェスティバルでは陶磁器作品の大きなコンクール - 国際陶磁器展美濃 - も開催されます。前回は2017年に開催され、次回は2020年の秋に予定されています。コンクールへのエントリーは2019年の中頃から始まります。フェスティバル事務局は下記のように説明しています。
​「国際陶磁器フェスティバル美濃」は、日本を代表する陶産地である岐阜県多治見市・瑞浪市・土岐市を舞台に、1986年から3年に1度開催している世界最大級の陶磁器の祭典です。
「土と炎の国際交流」をメインテーマに、陶磁器のデザインと文化の国際的な交流を通じて、更なる陶磁器産業の発展と文化の高揚を目指しています。
メインイベントである「国際陶磁器展美濃」は、国際的に認知された陶磁器コンペティションで、世界中の国と地域の作品が一堂に会す展覧会です。 そのほか、来場された方々が、美濃焼の歴史や魅力、地域の風土を存分に感じ、楽しむことができる、3市の陶磁器産業・地域に密着した事業を多数開催します。

Information

Location
セラミックパークMINO
〒507-0801 岐阜県多治見市東町4-2-5
TEL 0572-28-3200
Website
bit.ly/2OcD2Hd
国際陶磁器フェスティバル美濃のサイト
​www.icfmino.com/english/outline/
E-mail
zaidan@cpm-gifu.jp

市之倉さかづき美術館と幸兵衛窯

市之倉町は多治見市の南側、愛知県瀬戸市との境目に位置しています。この町では古くから伝統的に陶器を作ってきました。町の人たちは1000年以上窯を焚いてきた事が自分たちの誇りだと言います。現在では日本の陶器の半数以上というボリュームを生産する美濃地方ですが、この小さな集落はかつては交通の便が悪く、その生産量や原料の仕入れが制限されてきました。町の人たちは少ない原料でなんとか作らなければいけないため、持ち運びが簡単なさかづきや茶碗を中心に作りました。こういった努力が実り、明治時代には日本全国最大のさかづき生産量を誇るまでに成長しました。現在生産量は少なくなりましたが、この町にはたくさんの陶芸家たちが住み、国内外に向けて作品を作っています。また、陶器ファンのために陶器に関係したお祭りや体験、展示会などが催されています。
​

施設案内、コースとイベント

こちらでは美術館を中心に、ミュージアムショップ・ギャラリー・レストランがあり、陶芸体験施設・陶芸にまつわる様々な文化講座・イベントなどが開かれています。毎年10月には陶の里フェスティバル(陶器市)が行われ、多くの陶芸ファンで賑わいます。また、これ以外にも陶器ファンの皆さんに人気の理由があります。さかづき美術館の近くの幸兵衛窯がフランスのミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの格付けで、2ツ星に認定されており、ぜひ訪れるべきスポットとなっています。
​

幸兵衛窯展示室

この町は、文化的な好奇心の強い旅行者にとって、ワクワクしてびっくりするようなスポットがあります。それはラスター彩の作品が展示される幸兵衛窯展示室です。このエッセイの前半、私が美濃焼ミュージアムでラスター彩碗でお抹茶をいただいた話を覚えているでしょうか?多治見が輩出した人間国宝の加藤卓男氏(現7代目加藤幸兵衛氏の父)はペルシャ陶器の研究と再現によって評価されました。幸兵衛窯と知られている彼の窯の展示室は、小さな美術館ですが、所狭しと展示された彼の作品に圧倒されます。でもなぜ日本人の陶芸家がペルシャ陶器に身を捧げることになったのでしょう?ジャスティン・ダート氏はペルシャ陶器が卓男氏を魅了した理由をこう書いています。
日本陶器に先見の明を持っていた陶芸家の加藤卓男は、失われた陶芸の技術を研究し始めました。ペルシャ陶器は初期のペルシャの文化の大部分であり、その貿易は日本を含む東洋やヨーロッパのいたるところに広がっていました。しかし、ある時から裕福な中国人の家で見られる「派手な」スタイルが望まれるようになりました。その結果、陶器は量産品が生産され、手頃な価格で手に入るようになり、高価な価格で取引されていたペルシャ陶器は廃ってしまいました。
興味深いことに、考古学者のK.クリス・ハースト氏によると、中東のラスター彩の陶芸家は極東の陶芸の伝統の影響を受けているようです。
ラスター彩はかつてイラクに存在し、花開いた陶芸技術です。しかし、その初期の形は明らかに中国唐王朝の陶芸に影響を受けています。そういった表現は、シルクロードと呼ばれる広大な貿易ネットワークを通して伝わり、イスラム陶器の初期の作品に見ることができます。

作陶体験

開窯200年の歴史を誇る美濃の名窯 幸兵衛窯が使用している「土」と「釉薬(ゆうやく)」を使った作陶体験ができる施設です。受講者は毎日使う食器などを作れます。簡単に見えてもいざ作るとなると難しく思われるかもしれません。さかづき美術館のサイトでは、「でも、大丈夫です。作陶経験豊富なスタッフがお手伝いしながら一緒に作ります。この作陶館では、ろくろ・手びねり体験などで自分だけの織部や黄瀬戸の茶碗をつくることができる(釉薬は12種類の中から選べます)ほか、小さなお子様でも楽しめる下絵付け体験やモザイクタイルアート体験などもあります。」と紹介しています。
​

information

​Location
〒 507-0814 岐阜県多治見市市之倉町 6-30-1
TEL 0572-24-5911
FAX 0572-24-6766
Website
http://www.sakazuki.or.jp/information.php
E-mail
zaidan@cpm-gifu.jp
開館時間
10:00 ~ 17:00(展示室への入場は16:30まで)
休館日
火曜・年末年始(祝日の場合、振替休館有)
入館料
一般 400円、大高生 200円、中学生以下無料
*団体20名以上は一律100円引

多治見市モザイクタイルミュージアム

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多治見市笠原町にあるモザイクタイルミュージアムのデザインは、粘土を掘るため山の片側を削られた粘土採石場をイメージしています。

​モザイクタイルミュージアムはそのオープン時よりたくさんの観光客で賑わっています。このミュージアムの英語サイトにはこう書かれています。
モザイクタイルの国内最大の生産量を誇る地元のモザイクタイル業界を代表する組織が中心となり長年の準備を経て、ミュージアムプロジェクトはやっと具体的な形となり実現しました。以下は、モザイクタイルミュージアムとその役割についての簡単な説明です。ミュージアムの建物の設計した建築家は、非常に独創的な作品で国際的に高い評価を得ている藤森照信氏です。この建物は、タイル製造用に粘土と硅砂を採掘する粘土採石場からヒントを得たユニークな外観を呈しています。このミュージアムには1万点以上の作品やその他資料が収められています。ここでは、オブジェや素材を展示するだけでなく、さまざまな背景を持つ人々をタイルによってつなぎ、国内でも有数のタイル製造地域の中心になるような役割を果たしたいと考えています。

必ずしも著名な建築物に施工されるわけではないモザイクタイルは、多くの場合、老朽化した建築物と運命を共にし、廃棄されていきます。そんな中、自分たちの仕事に誇りと愛着をもつ地元有志は、建物の解体の情報を聞きつけてはタイルを譲り受け、あるいは閉鎖される工場からタイルのサンプルを引き取るといった収集を続けてきました。地元有志たちの呼びかけに対し、最初は戸惑われたりしたこともありましたが、彼らの活動によってミュージアムのための膨大なコレクションを形成する、貴重な資料を保存することができました。保存された資料は現在、モザイクタイルミュージアムに保管されています。

​ここでは様々なツアー、講演、イベントが開かれています。1階にあるワークショップスペースは特に若いみなさんにとても人気が出ています。

information

 多治見市モザイクタイルミュージアム
 〒507-0901 岐阜県多治見市笠原町2082−5
TEL 0572-43-5101
URL http://www.mosaictile-museum.jp/
開館時間
9:00 - 17:00 (入館は16:30まで)
休館日
月曜日(休日の場合は翌平日)
※年末年始:12/29~1/3の間は休館

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Tel 0572-24-6460
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