多治見市はかつて美濃国と呼ばれた場所に位置しています。この地には昔から陶器作りに適した粘土がありました。多治見にある沢山の窯では一千年に渡り、日本でも優れた陶器を生産し続け、現在では日本の陶磁器生産量の約半分を担っています。もし日本の陶磁器に興味を持ち、何か探したいとしたら、多治見はその冒険の素敵な出発地となるでしょう!
陶器の町のガイド
ごく最近私は自分の住んでいる多治見市小名田町が、日本の陶磁史の中でもとても興味深く、重要な地であることを知りました。過去数十年間の発見は、ここに眠るいくつもの古い窯跡で、日本の歴史上重要な権力者たちのための抹茶茶碗が作られていたことを明らかにしました。またその抹茶茶碗は今日世界中で有名になった侘び寂び精神が、陶器の中に投影され始めたという点で、極めて重要な発掘でもありました。多治見市はこれらの文化的遺産を記録し保存するためにかなりの時間と労力を費やしました。その結果、この小さな市にはたくさんの素晴らしい美術館ができたのです。さあ、今回は陶器の世界にご案内しましょう!
美術館の地図はこちら
こちらが今回ご紹介する4つの美術館のマップです。今いる場所を入れると行きたい美術館までのアクセスが表示されます。
多治見市美濃焼ミュージアム
多治見市美濃焼ミュージアムは美濃焼の歴史的な作品から現代の作品まで展示されています。この美術館は静寂の中、この地方を有名にした古典的な陶器作品の数々を見学できます。その中でもおそらく世界的に知られているのは志野焼でしょう。志野焼はこの地方で生み出され、日本の陶磁史の中でも素晴らしい時代を担ってきたと考えられています。日本では志野焼と同じくらい有名な織部焼もまた美濃焼の代表的な焼物であり、ここには素晴らしい作品が展示されています。その他、瀬戸黒、黄瀬戸、多治見近辺で作られた重要作品、そして現在美濃地方で活動している現代陶芸家たちの作品も見ることができます。常設展の他、一年4〜5回の企画展で色んな美濃焼を楽しめます。この記事の中では、美濃焼ミュージアムでできる体験にフォーカスしてみたいと思います。
巨匠たちの作品で一服いかが?
陶器は道具として、そしてその美を楽しむために作られています。この記事で取り上げた陶器(抹茶茶碗など)のほとんどはとても価値の高いものばかりですが、展示ケースに納められている状態でその良さが分かるでしょうか?
私たちはこの記事のため、この美術館を訪れ、読者の皆さんにたくさんの画像でお見せしました。私が一番みてほしいものはここにリンクが貼ってあります。これは360°VRの画像ですが、一番いい状態で見るにはVRのヘッドセット(ゴーグル)が必要です。しかしながらそういった装置を持っていない方もいることでしょう。
私たちはこの記事のため、この美術館を訪れ、読者の皆さんにたくさんの画像でお見せしました。私が一番みてほしいものはここにリンクが貼ってあります。これは360°VRの画像ですが、一番いい状態で見るにはVRのヘッドセット(ゴーグル)が必要です。しかしながらそういった装置を持っていない方もいることでしょう。
この美術館では抹茶茶碗のメニューの中から、自分の好きなものを選ぶことができます。私はこの記事の読者に人気がある志野焼の茶碗を選びました。織部焼の茶碗は素晴らしく、人気があるのは当然ですが、現代陶芸作家によって作られた作品も選ぶことができます。ここでのお抹茶の体験は、きっちりしたお作法はなく、リラックスして好きなように飲めるのです。このプログラムは美濃の茶碗そのものを楽しむことが全てなのです。
選ぶことのできる茶碗は人間国宝に認定された陶芸家の作品もあります。(多治見市ではこれまでに6人の陶芸家が人間国宝に認定されています。)その茶碗は全て美濃地方所縁の陶芸家によって作られています。これら陶芸家たちの手による作品は、世の中に出せば非常に高く評価されるものばかりです。私は落としてしまったらどうしようと心配していましたが、素晴らしいことに抹茶茶碗はしっかりと手にフィットしたのですよ。