焼物の町、多治見まち歩き
小名田/高田 パート1
陶磁器に興味があって、作陶体験なんかで多治見に来た人には、面白い場所がたくさんあります。簡単に見つけられるところもあれば、そうでないところもあります。ここでは簡単には見つからない、少しディープなところを紹介したいと思います。
多治見はかつて美濃国と呼ばれた地域に位置し、現在日本でも最も重要な焼物の一つとされている器が生まれた場所でもあります。今回の町歩きでは遠い昔に置き去りになってしまった伝統、そしてそのずっと後の大量生産が可能になった時代との両方の歴史に出会うことができます。写真がお好きな方はカメラを持って出発しましょう!
バスでの行き方:
多治見駅からはバスで今回の町歩きのスタート地点に行くことができます。ここにバスの路線図を載せました。多治見駅の北口からオレンジ色の路線、小名田線に乗り、小名田町2丁目のバス停で降り、パン屋さんの場所まで少し戻ってください。そこから下の地図を使って、スタート地点の白山神社の入口(①はこちら)まで歩いていきます(この町歩きと同じルートを歩きたい場合)。バスの時刻表は変更されるかもしれませんが、このリンクから確認できます。この記事を書いている時点では、1時間に1本運行されており、乗車時間は約10分です。この町歩きと同じルートを歩くと、帰りは「高田口」のバス停から乗車できますよ。
下のマップの使い方:
僕たちが歩いた順に16のポイントをマークしました。各番号をクリックすると画像が表示され、左上のアイコンをクリックすると全てのポイントを順に並べたリストが現れます。また、多治見駅から今回のスタート地点へのルートを表示することもできます。マウスや指を使って地図を拡大することもできますよ。
多治見はかつて美濃国と呼ばれた地域に位置し、現在日本でも最も重要な焼物の一つとされている器が生まれた場所でもあります。今回の町歩きでは遠い昔に置き去りになってしまった伝統、そしてそのずっと後の大量生産が可能になった時代との両方の歴史に出会うことができます。写真がお好きな方はカメラを持って出発しましょう!
バスでの行き方:
多治見駅からはバスで今回の町歩きのスタート地点に行くことができます。ここにバスの路線図を載せました。多治見駅の北口からオレンジ色の路線、小名田線に乗り、小名田町2丁目のバス停で降り、パン屋さんの場所まで少し戻ってください。そこから下の地図を使って、スタート地点の白山神社の入口(①はこちら)まで歩いていきます(この町歩きと同じルートを歩きたい場合)。バスの時刻表は変更されるかもしれませんが、このリンクから確認できます。この記事を書いている時点では、1時間に1本運行されており、乗車時間は約10分です。この町歩きと同じルートを歩くと、帰りは「高田口」のバス停から乗車できますよ。
下のマップの使い方:
僕たちが歩いた順に16のポイントをマークしました。各番号をクリックすると画像が表示され、左上のアイコンをクリックすると全てのポイントを順に並べたリストが現れます。また、多治見駅から今回のスタート地点へのルートを表示することもできます。マウスや指を使って地図を拡大することもできますよ。
多治見駅からバスに乗る場合はスタート地点の近くの大通り沿いにバス停があります。
(1)白山神社の階段の下からスタート!ここはいくつかの古い窯があったところで、ここで発見された陶片によって、日本特有の白天目がこの地で作られたことが証明されたのです。
(2)この神社では今でも祭事をきちんと行っていて、年に数回、神主さんによるご祈祷があります。境内には、いにしえの時代の窯元から捨てられた陶片が今もなおあちこちに落ちています。
(2)この神社では今でも祭事をきちんと行っていて、年に数回、神主さんによるご祈祷があります。境内には、いにしえの時代の窯元から捨てられた陶片が今もなおあちこちに落ちています。
(3)神社のお参りのあとは、橋を渡って大通りに戻りました。その橋を左に曲がると素敵なカフェ「ガーシュイン」がありますよ。
(4)また、大通りに出た左側にはパン屋さんもあります。
(4)また、大通りに出た左側にはパン屋さんもあります。
(5)大通りを渡って少し歩くと、江戸時代から祀られている神棚があります。疫病退散祈願してあるそうです。
(6)さらにまっすぐ進むと高田陶業組合の建物に辿り着きます。高田は日本酒や焼酎のとっくり生産で昔から有名です。
(7)左に曲がって、高田神社までの急な坂道を登っていきます。
(6)さらにまっすぐ進むと高田陶業組合の建物に辿り着きます。高田は日本酒や焼酎のとっくり生産で昔から有名です。
(7)左に曲がって、高田神社までの急な坂道を登っていきます。
(8)高田神社の境内には、白山神社と同じように古い陶片がたくさん落ちています。この日は若い女性が参拝に来ていて、鳥居のところでお辞儀をして去っていくシーンに出くわしました。彼女は社の正面にある鐘を鳴らし、神様を目覚めさせてお祈りしたようです。
(9)神社の階段を降り、また上り坂を歩きます。
(9)神社の階段を降り、また上り坂を歩きます。
(10)ここで多治見の陶磁器産業の黄金時代の遺物に出会いました。それは古い工場に高くそびえる煙突です。かつてはこのような煙突がたくさんあり、この地域を象徴する風景でした。それも今では数本しか残っていません。この古い工場の中には草木が生えてしまって捨て置かれています。美濃地方ではその時代、新しい機械や道具などが導入され、大勢の労働者たちがこういった工場で陶磁器を大量に生産し、日本全国だけでなく海外にまで商売を広げて行きました。
(11)黄金時代に活躍した古い工場を過ぎると、もっと昔にタイムスリップしました。僕たちの目の前に現れたのは江戸時代後期より昭和初期に登場した登り窯でした。薪を燃やした熱を効率的に各部屋に伝わるように傾斜を付けた窯になっています。この窯は大正時代に活躍しました。
(11)黄金時代に活躍した古い工場を過ぎると、もっと昔にタイムスリップしました。僕たちの目の前に現れたのは江戸時代後期より昭和初期に登場した登り窯でした。薪を燃やした熱を効率的に各部屋に伝わるように傾斜を付けた窯になっています。この窯は大正時代に活躍しました。
(12)目的地へと歩いていたはずが、全く違う方向に進んでいたようです。迷子になりました。
(13)時間があったら道に迷うのも楽しい発見があっていいかもしれませんよ。絵になりそうな面白い道を見つけました。こちらは現在も陶磁器を生産している工場です。
(14)最初に計画していた方に引き返しました。高田の丘の上にある共栄公園に続く小さな道を歩いていきます。
(15)公園へは、この先にある歩道橋のところで右に曲がります。ここには地元の陶芸家の作品が野外美術館のように公園内のあちこちに置かれています。散歩途中の一休みにちょうどいい場所です。隣に小学校がありますが、公園と小学校の間に古代の古墳が復元されたものも展示されています。そろそろ私たちも足が疲れてきましたよ。
(13)時間があったら道に迷うのも楽しい発見があっていいかもしれませんよ。絵になりそうな面白い道を見つけました。こちらは現在も陶磁器を生産している工場です。
(14)最初に計画していた方に引き返しました。高田の丘の上にある共栄公園に続く小さな道を歩いていきます。
(15)公園へは、この先にある歩道橋のところで右に曲がります。ここには地元の陶芸家の作品が野外美術館のように公園内のあちこちに置かれています。散歩途中の一休みにちょうどいい場所です。隣に小学校がありますが、公園と小学校の間に古代の古墳が復元されたものも展示されています。そろそろ私たちも足が疲れてきましたよ。
(16)坂を下り、高田川を渡ると高田の特産品のとっくりで飾ったモニュメントに出会います。ここからバスで多治見駅に戻ることができますが、駅方面へカーブを少し行ったところに、人気のうどん屋さん、素敵なカフェ、そして日本の陶磁史でもっとも有名な荒川豊三によって開かれた窯があります。この窯については小名田 / 高田まち歩きパート3でご紹介します。